招待を受けてやってきた観客たち(約20名)は、野原のはじに場を占めた。右側の森の、観客たちから50メートル離れたところから、紫色のスモックを着たアクションの参加者が現れ、(観客たちの列と平行に)野原をいくらか歩き、穴に入って、見えなくなるように横になった。3分後、彼が消えた場所から30メートルの距離に掘られた別の穴から、同じ紫のスモックを着て、だが頭の代わりに赤い風船をつけているこの参加者の姿が現れた。棒で風船を突き刺すと、そこに白い粉塵の雲が現れ、今はもう頭の無い参加者は、たった今そこから現れたばかりの穴に再び横たわった。彼が消えたと同時に、同じ彼が最初の穴(右に30メートル)から現れたが、すでに普通の服を着ていた。そして、今出て来た穴を土で埋め、アクションの始めに登場したのと同じ方向に向かって、森へと去った。
モスクワ州、サヴョーロフスカヤ鉄道、<キエヴィ・ゴルキ>村近くの野原
1978年5月28日
A. モナストゥイルスキー、V. ミトゥーリチ=フレーブニコワ、N. パニトコフ、N. アレクセーエフ、M. K.
I. カバコフ、V.モチャロワ、L. タロチキン、S. ボルダチョフ、V. ヴェシネフスキイ、
A.ウルソフ、A. ロフリス + 10名
翻訳 生熊源一・上田洋子
Translated by Genichi Ikuma/Yoko Ueda