<集団行為>(コレクチーヴヌィエ・ジェイストヴィヤ)
――アクションの記述・写真・映像・音源

第一巻(序文

A. モナストゥイルスキーに. <集団行為> アクションの写真

14. A. モナストゥイルスキーに

アクションの7人の参加者が、観客(A. モナストゥイルスキー)に向かって、片側が森で区切られたまだ足跡のない雪原で、互いに15歩の間隔をとって一列に並んだ。A. モナストゥイルスキーは4番目の参加者の向かい、彼から20歩の距離にいた。

アクション開始の直前、モナストゥイルスキーにテープレコーダーが手渡され、参加者の一人が合図をしたらテープレコーダーの再生ボタンを押すという指示が口頭でなされた。参加者たちとモナストゥイルスキーの行為に関するその先の指示はテープに吹き込まれていた。

合図(資料参照)は若干の間隔をおいて各々の参加者に順に与えられ、それによって何人かの参加者の運動が同時に起こることになった。すなわちモナストゥイルスキーの側から見ると、一定の、しかし彼には読みとり得ないプランに従って、参加者の全体が絶え間なく運動しているという光景が出現した。

アクション開始から10分後に、モナストゥイルスキーへの最初の合図があり、「観察地帯」から参加者たちの最初の配置の線上にある所定の位置への移動が指示された。こうして与えられた参加者たちの運動開始とモナストゥイルスキーの運動開始の時間的間隔(10分)はアクション中維持されて、行為の終わりが近づき、参加者全員が各自のルートを通って森に姿を消してしまったのに、モナストゥイルスキーの方はテープに録音された指示に従ってさらに10分間一人で野原を動いていたときに露見した(従って、合図はもはやモナストゥイルスキー一人だけに向けられており、合図間の間隔は増した)。

雪の深さが50-60センチに達していたため、野原を移動して回るには大変な身体的労力を要した。

参加者たちの足跡は「移動の全体図」を雪の上にかなり正確に再現するはずだったが、必然的に下図が変更された。

アクションの所要時間は30分であった。

パヴェレツカヤ鉄道、ラストルグエヴォ駅

1980年3月16日

N. パニトコフ、N. アレクセーエフ、E. エラーギナ、I. マカレーヴィチ、V. D.、S. ロマシコ、I. ヤヴォルスキイ

翻訳 生熊源一・上田洋子

Translated by Genichi Ikuma/Yoko Ueda

A.モナストゥイルスキー 『郊外の旅』 第一巻 序文

A. モナストゥイルスキーに. 写真1 A. モナストゥイルスキーに. 写真2 A. モナストゥイルスキーに. 写真3 A. モナストゥイルスキーに. 写真4
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